2009年4月30日木曜日

五目うどんと国際恋愛

「よそはよそ、うちはうち」を座右の銘(??)としている私ですが、今日その大事な銘を空手チョップで叩き割ってしまった。やっちゃったよ。しまったよ。

友達と刺身を大人食いし、やたらおいしいアイスクリームをすごい勢いで食べているときに、友達が自分の友達の国際恋愛→国際結婚への道のりの話をはじめました。
シンガポーリアンの男性と日本人女性のカップル。彼のほうはほどほどの経済状況のおうちで女性のほうは美人でお金持ちの出なんですって。
お、こりゃセレブライフの話でもきけるのかな?とアイスクリームのスプーンの速度をゆるめて楽しく聞こうとおもったらそれがねえ。。

結婚したらここに住むことになるわけだから、彼女が日本の生活とくらべて失望しないように、彼なりの彼女定住プロジェクトを実行中とか。おおそうかい、で、どんなプロジェクトなんだい(まだ興味深深)
1 家はHDB(シンガポールの公団で、大勢の人が住んでいる団地状のすまい)しか買わないと宣言
2 ご飯は基本ホーカー(シンガポールの屋台食堂。安くいろいろ食べられる)につれていき、レストランに  は(わざと)たまにしか連れて行かない。
3 2の際にはあくまでカジュアルでノーメークで行く事
なんか夢のないプロジェクトだけど、まあよそさまのことだからね、それで彼女が楽しんで暮らせるようになるならいいんじゃないのーなんて3番まではたしかに座右の銘はまだ銘として私の横にあったんです。

4 日本が大戦時になにをシンガポール(東南アジア)にしたか教えるために戦争博物館に連れて行った。

ぱりん(座右の銘空手チョップした音)

4は彼女が希望したわけではなく、彼が教育目的で連れて行ったとのこと。
このカップルのことは知らない2人なので、正直チョップの構えでとまっていた。そのチョップが銘に入ったのは、私の友達があたかもそれがすばらしいことで、郷に入らば郷に従うのが当たり前で、日本から離れる以上はシンガポールの文化に順応して、アジアで日本がおかした過ちを真摯に受け止めさせなきゃいけないんだから僕の友達もがんばっているんだよな、てぬかしよったときでした。チョップ100回。座右の銘粉々の巻。

4は個人の相互理解のためのツールとして扱われるべきものだとは思わない。
何のためにつれていったの?私の国があなたの国にしたことを申し訳なく思う、これで私達もっと深く理解しあえたわねってなるもんじゃなかろうに。
あんたもあんたの友達も肝っ玉の小さい男だね!
とここまで言ってしまって粉々になった座右の銘元に戻さなきゃとはっとしました。


問題やけんかがあったときに「文化の違いにより」で片付けるのが一番手っ取り早い。そういうとお互いのことがわかりあえなかったのは、自分達のせいじゃないんだし仕方ないよねって転嫁しちゃうとなんとなく治められたというのが以前の恋愛でも多々あったような気もする。反省。あ、やばい。自分を棚に上げてえらそうなこといっちゃった。
言い捨ても感じ悪いので、国際恋愛論(仔犬食堂編)を友達にのべて取り繕いましたよ;
(浅田次郎調でお届けします)
「文化文化」て言い訳ばっかりしているとさ、個人個人のキモをさ、みのがすことになりゃしないかと思うわけさ。あたしゃそれがおかしいんじゃないかとおもってるだけなんだよ。文化をしれって言う前に手前のことをしっておくんないていうのが惚れあった仲だったらいの一番にくるもんじゃないのかい、ねえ、にいさん。女が惚れちまったって里すてて江戸(シンガポール)までにいさんの友達んとこにくるってだけで冥利につきるってもんじゃないのかい?そんな根性のある女だったら江戸に染まるのもはやいもんだよ。男だったら黙ってなにがあっても助けておやんない、あたしゃそういうよ、にいさんがど田舎の女と惚れあっちまったっていうならね。

長々とすみません。よそはよそ。うちはうちなんですからね。「おしゃべりは口のおなら」母犬食堂の口癖がずっと頭にまわっております。

さて、うどんですが。。私の国際恋愛相手がとうとう動けないようなばてかたをしてしまって、私が空手チョップしている間もおうちでお休みしていました。
「あっさりしたものが食べたい」なんていうので本気で心配してしまいました。
今度はインド風病気食(スパイスの効いたスープらしい)を肉食母にきいて、文化吸収に努めなきゃ。
育ちも色も言葉も違う肉食ですが、「あー、こやつのことはわからん!理解に苦しむ」と思ったこと、私ないような気がします。文化で武装しない限りはね。
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2 件のコメント:

junjun さんのコメント...

興味深いテーマですね。
文化を言い訳にしないという態度には私も賛成です。日本人同士だって育った家庭が違うから習慣や常識が違うことも多いのだし、国際結婚だからといってお互い理解し合えないことの理由にはなりませんよね。(そもそもどんな場合でも100%理解しあえるなんてあり得ないし)。
インドの地方に1年住んでいたことのある友達に聞いた話ですが、現地の人と結婚している日本人は毎日サリーを着てインド料理ばかり作っているような人が多いんですって。開いての国に溶け込もうという努力なのでしょうが(シンガポールやアメリカなどと違う現地事情もあるのでしょう)、私はどこに住んでも和食も作り続けますわ!

koinusyokudo さんのコメント...

どうも、やってしまったという脱力感が強い結果となってしまいました。
ひとそれぞれの歩み寄り方があると思うのですが、女性側が全部変更してこっちに寄って来いみたいな横暴発言、ちょっとあの時は黙っていられませんでした。
宗教や、男女のスタンス取(男があきらかに優勢とされている社会ってたくさんありますよね)での枠にははめこまないといけない場合があると思いますが、個の範囲では枠取する必要ないんじゃないかなと思います。
サリーは困る(お腹の肉の具合はサリーにぴったりなんですが)が、カレーは週の2日くらいは作ってもいいと思っていますがね。
ああ、本当に人それぞれなんですよね。
私が育ち方の違いを理由にするとことがおかしいことになると知ったのは、実は日本人の彼とつきあっているときでした。。