2009年4月25日土曜日

苺白チョコチーズケーキタルト 苺週間day6私の愛したカリスマ壱 Strawberry white cheesecake tart


苺ミルク、苺コンデンスミルクがけ、苺みるくキャンデー(子供のときは、上顎がへげへげになるまで食べていました)と、ミルキーなものと相性がいい苺。個人的には茶色より、白のチョコレートのほうがおいしいかと思い、レアチーズケーキ。タルトを焼いてから、玉子液でタルト内部をコートして、チーズとホワイトチョコの混ぜ物を流し込みます。仕上げは苺と苺シロップのゼリーでうわがけ。文句なしのおいしさ。食べすぎ要注意。

さて、タルトで思い出す10年程前の記憶。。日本では結構有名なタルト専門店の面接にいったときのこと。部長だったっけか?その人はもとお菓子職人で、アメリカにいったときに世界一おいしいタルトが作れると思ったというはなしや、インテリア、エクステリアへのこだわり(その会社は雑貨屋が母体でした)、特別注文のショーケースのことなどを熱く熱くお話してくださいました。2時間くらい??ぶっとおしで。

しかも面接で。私と1対1の面接で。
ただの話好きととるか。それとも長時間の話に耐えられるスタッフを採ろうとしていたととるか。
今だに謎ですが、私にとっては衝撃の時間だったのです。


うんちくを語る仕事人に弱い私です。面接パスしたときは、(私にとっての)カリスマと同じ会社で働けるということを喜んだものです。
しかし、商いとしてのお菓子制作というのは、ラブリーでハートを飛ばしながらるんるん働くというイメージからは対極にあるもんです。何十という数のタルトを一人コンベア方式で焼いていく。大きなサイズのタルトが売りだったので、中にいれる重石の量も多いわけで、重量上げさながらの作業が続きます。

そこのマネージャーの女性が、なんか、嫌なタイプだったんだなー。何事にも誠実じゃない人でした。それも煩わしかったのですが、いかんせん、熱風でやられる、手のひらがバターと熱でやられる(これは、ちょっとした油はねの火傷の何倍もつらい)。そんなこんなで、ドロップアウト、すっごいはやかったです。私。

負けてしまった感と、短期間ながらも同じ作業を繰返して上達していくという地道な努力の大事さを知ったことが、その後の原動力になっています。
あとそこで知ったのは、人への憧れは入口だけであって、時間なり、人からの外圧があってこそ、人は成長する、もしくは人はいいものが作れるということかしら。体育会系で、嫌なんですけどね、こういうの。(注:本当のスポーツとしての体育会系は全肯定します)でもそうなんです、おうおうにして。

まだ、部長あの会社にいるのかしら。素敵だったな。ケーキの試作会で怒鳴り散らしていた姿だって、うっとり見ていたわ、私。今だったらもっと続けられるのかなあ。無理かなあ。

あ、このタルトは私と肉食(彼)だけが食べるものですので、愛情だけこめて、ちんたら作りました。
こういうやり方でも、1個だけだったらおいしいものはできます。売り物にはなりませんよ。
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