2009年12月2日水曜日

コーヒーマニア、芸術の秋

日本最終日(書くだけで涙がにじむ)の30日の午前中にレストランコンサルタントO夫妻がおいしいコーヒーの淹れ方を教えてくださいました。ローストしたてのコーヒー豆をわざわざ高知から私達のため(だよね)とりよせてくださったとか。まず豆をミルで挽くのですが、粉々にしてしまったらよろしくないそうで。今までは親の敵のように粉々にしてしまっていた私です。最初からびっくり。
でね、この金属のぎざぎざと和紙フィルターがオリジナルということです。ぎざぎざがあると灰汁が水といっしょにフィルターににじむのを防げるのですって。またこの和紙によって水の雑味をろ過することができるとか。お湯をかけたときの、あのあわあわがたつとおいしそうとおもっていたのですが、あれこそが灰汁なんですってね。またまたびっくり。そしてこの和紙のろ過力によって日本全国どこでも均一のおいしい味がだせるそうです。すでに眩暈が。。そうそう、最後の最後までドリップするとへんに苦くなるんですって。
そしてこれまたとりよせてくださったシフォンケーキとテイスティングさせていただいたのですが、私にとってコーヒーというものは元気がないときにもらいもののマシーンで雑にいれてかっこむものなんですわ。基本お菓子のお供にもしません。両方の味がわからなくなっちゃうような気が。ケーキは味が複雑すぎ、コーヒーは香りが強いのでね。喫茶店でケーキを食べるときには礼儀としてお茶はたのみますが、できれば水とケーキがいいと心の底では思っています。(トーストしたシンプルなパンとコーヒーはあうと思う
ということでワインのテイスティングのように酸味や苦味やなんかを詩的に表現するのは無理なのですが、
これね、抽出し漉すものという視点で考えると、丁寧にとっただし汁と同じ表現ができることに気づきました。

舌と喉にひっかからない

味もさることながら、食後感が決定的に違うのに気づきました。
言葉にするとごくん→すぅーとんっ→以上、てな感じ(ええ、わかりにくいですね)
インスタントものの便利なものは、舌にのったときには旨いと感じるのですが、喉にずっとへんな感じがのこるんですよね。めちめちと。

出汁も和紙で濾過するといいそうですので、今度試してみることにします。
天才ロースト職人にイメージを伝えると、例えば「かろやかな苦味、30年前に飲んだあのアイスコーヒーがまた飲んでみたい」という無理難題を伝えると「はいよっ」といって実現してくれるそうです。
もうなんというか、マニアとよんでいいのか、そう、そこには確実にアートの世界が広がっているのでした。
衝撃的な経験させていただきました。ありがとうございました。
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