2015年3月2日月曜日

いわれのない差別



見てくれは一緒でも、
私はやっぱり外国人の一人であります。
シンガポールからこんにちは。

先日、
正月前のあわただしい街に食料品を買いにスーパーにいったときのこと。
そこは2階だてのスーパーで、私はカートと共にエスカレーター(というかトラベレーターというような、階段のない、傾斜のついたエスカレーター)で2階に向かっていました。

うしろから
「ね、あんた、それ動かせるの、動かせないの?」と
声が聞こえたので、
ふりかえって
「いやー、このカート磁石でロックされていますから、無理ですよおそらく」と答えました。
その場から2階まで2Mほどでした。
それにもかかわらずその女性、いや、あえておばはんといわせていただこうかしら、
私のカートを少しおしながら体をねじこんで横から入り込み、通り抜けました。

な、ん、で??

おもわず口からでた
「一体全体なんなんだよー」の言葉に
すでに2階についたそのおばはんがふりかえってこう叫びました

「あんた、あたしすみませんていったよね(いってないけど)。それでいまあんたなんて言った?あんたほんと失礼。中国からきたんだろーが、帰れ、中国へ帰れー!!!」

私、周りの人から重ね重ねPR上の不利益になることはしないようにいわれているので、
かろうじて黙ってやりすごしましたが、
一体なんだったんだろう?

あまりにも不可解で、もうなんか全部とおりこしてこりゃおもしろいわと思い
数人のシンガポールの知人に話ししましたが、
皆口をそろえて
「中国人違うよ、日本人やっていいかえさんかったん?」と
また
「ごめんねー」と
こうくるわけですよ。

そうじゃなくて。

そうじゃないよね?

そこ、ポイントじゃないですよね?

私が思ったこのおばはんの問題点とは


1 失礼きわまりないやりかたで人をおしのけたうえに人を失礼よばわりしたこと
2 人種差別

これだけ。おばはん以外にあやまってもらう必要無。

てなことをこのまえオーストラリア人の友人に話したら
彼も同じことをいわれたそうです。
彼の場合は横ははいりしてきたおばはんに
「それは駄目ですよー」と
いったらドヤされたという。ふう。

誰かがね、あなたに嫌なことをしたとしてもですね、
それはその人が特定の民族、国からきたからだというわけじゃないってことをですね、
なんでわからんかなー。

あー胸糞わる!

といい続けていたら
この国ではマイノリティである肉食が

「そういうことは今まで数えられないくらいあったし、人のそういう考えって変えられないって悟っちゃってるわけさ。でもそういう輩のいうことにとらわれない術は身に着けておかないといけないって僕ぁ小さいころから思ってるわけさ。君もおいおいわかっていかないと、ね?」

ま、そうやってゆったりかまえてるのも、国レベルでそういった差別行為が断罪される環境にあるからだと思うけどさ。
なんか、反省させられるというかなんというか、、

ちょいまて。

そういう悟りを幼いころからひらいてしまったと語る肉食は
去年、ごまを散歩させていて横切っているところに入ってきたミニクーパーの自国民に
「おら、クソ外人、なに邪魔しとるんじゃ!テメエの国へ帰れー!!」と
どやされたことがあります。

そこの警備員のマレー系に犬を託し(これ、NGなんですよ。イスラムのマレー系、犬の口とか鼻にさわったらいけないんです。)
「俺は犬を通してからお前がいけと、すまんけど先とおらせて貰うというお願いジェスチャーしたやろがッ。文句あるなら外でてこいッ」
とほぼ喧嘩になりそうになりました。(私は家でテレビみてたわ)
どうみてもミニクーパーのあの野郎よりもおれさまのほうが強そうだから、ブーンって逃げやがったぜといったミニクーパーは飲酒運転だったそうです。
て、ドヤ顔でいっていた肉食も、馬鹿クーパーも

もう、どいつもこいつも色々駄目!!!
肉食、悟ってない!!

人のふりみて、わがふりなおせっちゅーことですな。
自分のことなのに見えないことってよくあるもんなんですね。
気をつけなきゃ。

はっきりいえるのは、
こういうムカつくことも、あのおばはんだけのことがムカつくわけでありまして、
そういうのを○人皆むかつくにしてはならないと
これから外国から就労目的で日本にすんだりする人達や、移民がふえていくかもしれない日本に住まわれている皆さんにもお願いしておきたいということであります。(大げさ?)

今回のこのことで、ひとつだけうれしかったのは、
このようなことがあっても反撃にでなかったことです。
もうね、一歩日本をでると、いちいち言い返していたら、差別する阿呆のために
大事な時間が台無しになるんですよね。
本人は実践していない上の肉食の言葉ですが、
今回あらためて心に留めておこうと思いました。

ま、外国というのを忘れてしまうほどのこの国
シンガポール、外国人には最も住みやすい国ではないかと
常々思っています。
今回の件は見えないなにかからの
気を引き締め気張れ
というサインと思い3月も外国暮らしを楽しんで参ります。

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< back to China が合言葉。
やっと笑い話にできるようになってきたわ。





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