2014年1月27日月曜日

Nasi Lemak クリスマスイブの夕食




今更年末の話ですが、スポ根まっさおの私の努力、ご覧ください。去年書いたものです。

こちらシンガポールでは雨季の真っ只中、半そででも汗をかかない程度の
暑さですんでいます。
諸般の事情から(?)義妹夫婦が年末年始に我が家に滞在することになり、
にぎやかながら、微妙にだらだらできない日々を送っています。
はよ、2014になれ~!

さて、2年ぶりに戻ってきた彼女の為にというか、
多分肉食家にはハムとかローストビーフとかよりもうけるであろうという
(自らいいますが)けなげな心遣いから
今年はナシ(米)レマ(ココナツミルク)の夕飯としました。

いつもお世話になっている学校のオーナーの主催するクラスに出席し、
闇練をありえないぐらい忙しいクリスマスクラスの合間をぬってなんとかこなし、
迎えた当日。
さて、全く日本の方にはなじみの無い料理だと思いますので、
できるだけくわしくご説明させていただこうと思います。

日本の御節にある祝肴三種(ごまめ、かずのこ、くろまめ、らしいです。ご存知でしたか?私にとってはきんとん、秋刀魚の押寿司、雑煮、てこれは好みの問題)のように
これはないとね、というものを聞きまわったところ
当然ながら
おいしいココナツミルクで調理した米飯
そして
サンバル(チリペースト)
イカンビリス(煮干とピーナッツを唐辛子粉などで調味したもの)
が、まずそれであるらしく、
その他には
チキンウィングの揚げたもの
オタ(魚のすり身をココナツミルクなどとまぜて葉っぱに包み炭焼きにしたもの)
固ゆで卵
胡瓜
ランチョンミート(肉食談。えー???スパム??断固反対!)
などがありまして、
外で食べるときは、自分で好きな具を選択して食べるのです。
が、
肉食の不健康嗜好のもとに組み立てられたナシレマを本物と思い込んでいたワタクシ、
正直いって、苦手だったんです。

それがですよ、
やはり、未知の味はその道についての記憶が血の中に流れている人に習うと
全く違うものなのですね。
外食産業にいたものの発言としては問題ありでしょうが、
やっぱり家庭で作られるご飯っておいしいのですねえ。
この料理はシャーメイ女史のクラスを真剣にうけて、
再現しました。


シンガポールは大きく4つの民族でなりたっていて、一番多いのが中華系、つぎにマレー系、インド系そしてユーラシアン(ヨーロッパの流れをくむ人たち)とあり、それぞれ独特の食文化があるのですが、
私の習ったこのナシレマはノニャスタイルといって、
私の思い込みかもしれませんが
ノニャとはマレーシアやインドネシアのローカルと中華系のミックスから生まれた女性(男性はババと呼ばれるらしい)達で、食文化も端的に言えば、フュージョン。
特徴的な食材といえば、チリ、小玉ねぎ、レモングラス、ブルージンジャー、タマリンド(さわやかな酸味のある豆科の植物。通常ペーストでうられている)、ブラチャン(醗酵させた海老。日本で言えば納豆的な存在。)道具は石でできたすりばちとすりこぎ。
タイ料理が好きだったら、ノニャ料理も間違いなく好きになると思います。
ココナッツミルクで炊いたお米。炊飯器?使わない使わない。蒸し器でじくじく加熱。
ピーナッツと煮干をからりとあげて、チリなどで調味したもの。ビールとあうあう。
鯖の親戚的魚をタマリンドなどでにこんだもの。見かけによらず、けっこうマイルド。
ウダンアサムゴレン。海老を揚げて調理。あまりのはじけっぷりにおののき、殻がうまくぱりぱりになりませんでした。

サンバルティムン。胡瓜をチリなどであえたもの。
で、これがソースなのですが、60本の乾燥チリをペーストにして、その他の材料と炒めて作るのですが、加熱中の唐辛子って本当にパワフルでして、ほとんど本気でなきました。


この私のまじの涙の結晶、皆喜んだようです。よかった。
チリペーストをオーストラリアで売れば億万長者になれるよ!
と年末まで商売ネタ。
億万長者になるまえに、呼吸困難になるっつーの。

それにしても、このご飯、おいしかったです。
年末はせわしいながらも、新しい料理に挑戦することにしていまして、
去年はかなりうまくいったものと思います。
長文しつれいしました。
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2 件のコメント:

Junjunh さんのコメント...

すごくおいしそうです!! ナシレマはウェットマーケットで時々食べてました。ココナツミルクで炊いたご飯もイカンビリスも大好きでした。イカンビリスって日本人には絶対ウケる味ですね。
シンガポールの食べ物懐かしく、食べるためだけに飛行機乗って行きたいくらいです(笑)。宝くじを買わなければ!

koinusyokudo さんのコメント...

皆からのなんでも作れると思われているという幻想をこわさないためにも、必死にレシピをみながら作りました。

せききったように、義妹が食べていたので、多分成功だったと思います。

人生ときにはプレッシャーがかかるとうまくいくときもあるものだなあと思いました。

わたしも4Dでもかうかなあ。
アメリカには呼ばれている気がするのに、元手がついていかない。まだ時がきていないのでしょうか。。