ごましお誕生日につき

あなたと出会ったのは、イーストコーストのペットショップ。たくさんのシーズーの中で、一匹だけ短毛のあなたが吠えていました。
名刺も連名の、仲良し男前オーナー２人が、あなたのことをしきりにお勧めしてくれたんですよ。
「この子、めったに吠えないんだよ。多分君達と一緒におうちに帰りたいんだよ」と。
おうちについても、よく吠えていたわね。
最初お店から外に出たときは、震えて歩くこともできなかったあなた。抱っこして、側のカフェでご飯をたべたときから「ソーキュッ(so-cute)」のお褒めの言葉を一身にあびていましたね。
当時５ヶ月だったあなた、一人で台所でのお留守番はさぞ寂しかったでしょう。
ある夜、駅からもあなたの悲鳴が聞こえました。私も半泣きで家まで走って帰って、新聞をひきちぎって、暴れて鳴いているあなたを見て、私も号泣してしまったのが昨日のようです。
あなたに会う前からしていた仕事が優先するというのは仕方なかったのだけれども。

あれから早５年もたつのですね。
忙しいを理由に他のシェアメイトに甘えて、たくさん面倒みてもらってしまった私。今でもみんな私のことよりも先に「ごまは元気？」て聞いてくれます。B君、T君どうもありがとう。ごまは、もうこんな年です。
一日１回しかない散歩もさぼったことのある私。いらいらすることもあったでしょう。そんななかでも毎晩ドアをあければ最速でしっぽをふってくれましたね。ありがとう。
疲れたときも、誰とも話したくない夜も、問題があってやつあたりしたいときも、涙が止まらなかった夜も、あなたのでっぱった下顎をみただけで「あ、こんなときも笑えるんだ」と気付かせてくれてどうもありがとう。本当にありがとう。
「こんなおとなしいジャックラッセルテリアいないね」褒め言葉でよくいわれるあなただけれど、ひとり上手にならざるを得ない生活が長かった結果なのよね。ごめんね。本当にごめんなさい。でもお仕事が大事だったのね。これからも内弁慶でいてね。

今一緒にいる時間が、しばしの間だけれどもがふえました。これからは海、散歩、グルメ（?）もっと一緒にしようね。
ハッピバースデー！５歳おめでとう。
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