シンガポールの建国の父であるリークワンユー氏がなくなりました。
今からちょうど50年前、この国を独立に導くにいたるまでも
イギリスの植民地から自治領となり、マレーシアと合併をこころみるも
民族政策の違いから
独立を余技なくされ、
この50年間でこの東京23区と同じくらいしかない国の
インフラを整備し、
川に魚がもどってくるまできれいにし、
緑にあふれ、
夜女性が一人であるいていても安全で、
他人から刺されたり、撃たれたりなんてないし、
今では先進国の仲間入り。
管理職の19パーセントは女性で
先ごろ日本のGDPなどぬいちゃった。
これを50年という短期間で成し遂げるには
観察、予測、計画、実践
この力におそろしいまでに秀でていることが不可欠で
ときに独裁政治ともいわれていた氏のやりかたですが、
私のように外国から来たものからみたら
ユートピアに近いです。
この世界に一人で夜あるいていても安全な国がどこにあるといえましょうか。
言論統制をしいている、これも事実ですが、
ポルノ、人種差別とか、言論の自由がどーじゃいこうじゃいいう高尚なものじゃなかろう?て
ものの統制ですからね、私にとってはありがたい限り。
(話ずれますけどね、先日MRTの車両にスプレーでいたずら書きしたドイツの若者、むちうち刑ですからね。これも悪質ないたずらを表現の自由という名のもとにずる逃げできないシステムで私はよいと思っています。)
自由の権利=やりたいほうだいしてもよい
では決してないということをしかと教えてもらったのも
この国のおかげだと思っています。
いま遺体が安置されている国会議事堂には国民が列をなし、
弔問できる順番をまっています。待ち時間は平均8時間。
とくに肉食の2世代前のパイオニア世代は
この激変を目の当たりにしてきたわけですから、
リーダーを失ったショックは大きいのですね。
今週日曜日が国葬なのですが、
とても悲しい日になりそうです。
最後に、幼馴染で、イギリスで一緒に学んだ弁護士だった奥さんが
数回の卒中でどんどん体の自由が利かなくなってきたときの2人の会話をどうぞ
He told her: ‘We have been together for most of our lives. You cannot leave me alone now. I will make your life worth living in spite of your physical handicap.’
She replied: ‘That is a big promise.’
Papa said: ‘Have I ever let you down?’
リー氏:「今まで人生の大半を一緒にすごしてきたじゃないか。私を一人にしないでくれ。体にハンデがあっても生きる価値のある人生に僕がしてみせるから」
奥さん:「それは大変な約束だわね」
リー氏:「僕が今まで一度だって君のことガッカリさせたことがあるかい?」
これぞ男の中の男つうものです。
肉食に「国をつくり、世界のトップにもちあげ、夫として妻、家庭を守り、有言実行。これどう?男としてはやっぱりなれることならなりたい?」
ときいたところ
私の目をまっすぐみて、深くうなずいて、そして一言
「あたりまえさ。男だったら皆そう思うさ」
氏がこの国の長になったとき、齢35歳。
独立に導いたときは40歳。
選良の中の選良。
ひとつの時代が幕を閉じました。
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