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私の観察が正しいのであるならば、この国、シンガポールにはカップケーキ信仰なるものがある、と思う。こんにちは。
子供がうまれるまえの集まり、生まれたあとは誕生日、おじいちゃんおばあちゃんが80歳になったお祝いでもなんでもカップケーキ。何世代も頻繁に集まることが多いこの国の家族事情を考えると理にかなっています。数を作るのが容易でデコレーション次第ではかなり華やかになりますものね。
すっごい色したほぼ砂糖でできたアイシングとか、はたまたバタークリーム、おそろしいときにはマーガリンで飾ってある、そんなカップケーキ。
私が食べるのならばいいのです。楽しく「アマーイ、でもオイシーイ」なんていって食べちゃう。
ただ自分で作るとなると話は別。土台だけでおいしいじゃんね、とか思っちゃう。
さて最近だらだら長文が続いていますが、本題にはいりますと、出産24時間前まで働き、出産後4日後には現場復帰したという敏腕セールスレディRさんが「今度はカップケーキと天ぷらを教えてください」とおっしゃったときには、もろ想定内だったので
「はい、きたきたー」と思ったワタクシ。(天ぷらとのコンビがどうかということはひとまずおいといて)
かわいいものが大好きな彼女のためにものすごいカラフルなアイシングでもやってちまおうかな、と思ったそのとき
「子供達に飾りさせて食べさせたいから」
ふむ。
子供という言葉をもちだされるといきなり真剣になってしまう私。
人口着色料、基本、却下。
自分の子供だったらいいけれども(いないけどさ)、人様のお子さんとなるとこりゃ責任は重い。
かわいいーと喜んでもらうのも大事ですが、私のカップケーキが原因で人工的な味なり色なりが食べ物にはいっていることになれちゃったらどうしようと不安になるA型の私。(子供達にケーキが愛されることを前提に話す自信過剰な私)
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上に乗せるクリームにも砂糖ははいりますので、土台のケーキも砂糖を極力減らしました。
ただそういう場合に注意しなければならないのは、砂糖というものは水分をとどめる力があるものなので、それを減らすということはぱっさりの原因にもなるということです。ということで今回は牛乳を大分いれてかなりしっとりさせました。私個人としてはこれで十分なのですが、まあそうもいきませぬので飾り飾り。
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この黄色の色はパイナップルジャムとクリームチーズのアイシング。きちんと黄色をつけるためにはジャムの量を増やさねばなりません。市販のジャムだとちょっと甘味が強くなるのではないでしょうか。ということで煮て見ました。
ジャムのあのとろりとしたものは果物にふくまれるペクチンというものの作用によるものなのですが、パイナップルはこのペクチン含有量が少なく、煮ただけではさらさらのままになります。
ペクチンを加えるのも一考ですが、そんな毎日ジャムをつくるわけではないので、私は市販のあんずジャムをちょっととレモン汁を使いました。
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ラズベリーは市販のクーリを使いました。砂糖がちょっとだけはいった自然なものです。これはホワイトチョコレートのガナッシュとラズベリーをまぜました。
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中はこんなかんじです。ちょっと甘酸っぱく、ふんわりとしたバランスでなかなかよろしいのではないでせうか(他人事??)
うえにふりかけたのはシャーメイ女史のお店で買ったもの。
気になるようでしたらふりかけなければいいしね、と最後のひとふりで責任逃れを試みる不完全な私。
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